ペリエ稲毛 | GOURMARENA(グルマリーナ)
開業ストーリー
#PROJECT STORY 01

INTRODUCTION
稲毛の地で、20年以上にわたって地域から愛されてきた商業施設、ペリエ稲毛。
多くの人が日常的に利用するフードゾーンを、エンターテイメント性とライブ感あふれる空間へ進化させるビッグプロジェクト。
CHAPTER 01
はじまりの対話

――にぎわい空間の再創造
プロジェクトの起点は、設備の老朽化だった。基幹設備の設置から20年以上が経ち、根本的なリニューアル時期を迎えていた。デザインの風化や設備の劣化、人が立ち寄りにくい動線の発生などの弊害が重なり、店舗の撤退も目立ち始めていた。
「マーケットリサーチの結果、利用層の偏りが明確になりました。既存の顧客基盤を大切にしつつ、多様な世代に選ばれる施設へと進化させるためには、単なる老朽化対策ではなく、施設全体の価値を底上げする抜本的な見直しが必要だ」とY.Oは振り返る。
2022年秋、プロジェクトがスタート。その始まりから参加したY.Oは、メンバーとともにマーケットデザインとしてソフト面からの改装イメージ固めに向き合った。たどり着いたコンセプトは、「シズル感」だった。ライブキッチンやマルシェ感など、エンターテインメント性を視した空間づくりを志向することとなった。こうすることで新たな客層を呼び込み、施設にさらなる活気をもたらすとの読みがあった。
2024年11月からプロジェクトの一員となったH.Oのミッションは、コンセプトを体現できるデザイン案を完成させることだった。明るく開放的で、お客さまにとってわかりやすい動線、入りやすい売り場環境づくりを重点的に進めた。「マルシェや屋外公園のような、日常使いに寄り添いつつ親近感があり、温かく家族的で賑わいのある空間をつくりたい」と思いを込めた。



ポイントカードのデータ分析により、長年ご利用いただいているお客さまへの依存度が高いことを確認しました。同時に、経年による空間デザインのアップデートや、スペースの有効活用といった新たな課題も明確になりました。これらを改善できれば、さらに地域の方々に愛されるショッピングセンターになれると前向きに捉えました。

デザイナーさんからご提案いただいたアイデアをもとに、目指す方向性を模索していきました。妥協せず向き合ったため時間はかかりましたが「木の意匠をたっぷり使うことでぬくもりを感じてほしい」「明るく入りやすい空間にしたい」という想いは、最初からブレることなくカタチにしています。

駅業務から異動し、未経験でグルマリーナの大型リニューアルに参加しました。わずか3名体制で時間的余裕がない中、資料作成や事前の準備に追われる慌ただしい日々を乗り越え、12月に開業説明会を実施しました。多くのショップさまの前で無事に大役を終えた瞬間「いよいよ本格始動するんだ」と胸が高鳴り、気が引き締まりました。
QUESTION 01
入社動機を教えてください。

もともと百貨店業界での経験があり、SC運営にも興味があったんです。千葉ステーションビルに決めたのは、事業規模と事業の展開エリアが私にとって理想的だったからです。

Y.O 
千葉県に根ざした千葉ステーションビルの一員として、また、生まれ育ち過ごしてきた千葉県民として、まちづくりの観点から千葉を盛り上げていきたいと思いました。

H.O 
前職は鉄道会社の契約社員でした。私が入社するタイミングで当社が駅業務をスタートしたため、これまでの経験を活かせるのはもちろん、SC運営業務にも関われるチャンスだと思いました。

K.H
CHAPTER 02
止まらない熱狂

――ハード&ソフト、妥協なき追求
2024年夏からスタートしていたテナントを誘致するリーシング。「当初から苦戦するだろう」とY.Oが想定していたスイーツカテゴリーのリーシングが難航した。苦戦しているところで、2025年4月から工事が始まった。原状回復から始まった工事は約1年の時をかけて実を結んだが、工事の内容にも4つのフェーズがあり、リーシングの難航と工事単価の上昇による調整により、それぞれのフェーズに支障を来すこととなった。
困難を乗り越えてこそ、一層の思い入れがある。Y.Oは、ハード側と運営側をつなぐ調整役の役割も担っていた。
工事の進行を担ったのはH.O。発注業務、ゼネコンとの工程確認、ハード的な仕様の決定、テナント内装工事の調整など、工事に関する調整業務が主な内容で、JR東日本のグループ会社として同社との調整も重要な業務となった。計画内容の変更やテナントとの調整に時間がかかり、工事スケジュールの進捗が芳しくなく、徐々にメンバーには焦りが生じた。そんな中でも「工程の見直しなど、設計者や施工者に協力してもらいながら、目標日での開業に向けてプロジェクトを進めていきました。開放感を演出するため天井高を上げるなど、売場環境の改善に向けたハード的な難問に対しても、妥協せず取り組みました。協力してくださった各社さまには感謝の気持ちでいっぱいです。」とH.Oは語る。
一方、K.Hは運営を担う要員として2025年夏からプロジェクトに加わった。最初に担当したのは、建物の正面にデジタルサイネージを設置するかどうかの検討だ。コストや配線という課題がある中、関係各所と粘り強く交渉し、3か月かかって設置の承認を得た。
売り場づくりで「シズル感」を演出することが、スイーツゾーンを担当するK.Hの大きなミッションだった。いかにライブ感やエンターテインメント感を演出できるかが重要です。ライブキッチンでケーキをその場でつくっている様子や、見せる売り場づくりを出店者1店1店に納得してもらい、店舗づくりをともに考えました。



投資に見合うだけの収益が見込めるか、出店者に納得してもらうための出店条件交渉が大変でしたが、なんとかまとめあげました。リーシング担当者の腕の見せ所だと思います。

私はこうした大規模リニューアルプロジェクトに参加するのは初めてで分からないことばかりでしたが、上司や先輩方、関係者のみなさんにリードしていただき完遂できました。十数年に一度のビックプロジェクトなので、妥協せずに計画を深度化しつつ、施工現場の手が止まらないよう、円滑に物事を決めることも、重要だと学びました。

未経験からのスタートだったため、日々学びながら業務と向き合いました。多忙なスケジュールの中で交渉に苦心することもありましたが、オープンに向けて全力で駆け抜けました。単なる食の店舗にとどまらず「見ているだけで楽しい空間」を創り上げることの難しさと、奥深さを実感した激動の日々でした。
QUESTION 02
どんなところにやりがいを感じますか?

苦労してアプローチし、誘致に成功したときはもちろんですが、自身で誘致した店舗がお客さまから大きな支持を得られたときには、それ以上のやりがいを感じます。

Y.O 
長い時間をかけてこだわって計画したデザインや売り場が、設計者や施工者のお陰で実際にカタチになり、お客さまに喜んでいただく場面を目にすると達成感を感じますね。

H.O 
ショップの皆さまとともに館づくりに取り組み、一体となって施設を盛り上げていくことに大きなやりがいを覚えます。単なる運営にとどまらない、場を一からつくりあげる面白さを深く実感しています。

K.H
CHAPTER 03
GOURMARENA始動

――完成は、新たなる始まり
2026年4月22日、ついにリニューアルオープンの日を迎えた。店舗の準備を急速に進め、バックヤードも整備し、なんとか間に合わせることができた。そして、オープン初日・2日目、入館制限をかけるほどのお客さまであふれたフロアを前に、プロジェクトのメンバーは、店舗スタッフとともに大きな喜びと達成感を分かち合った。
しかし、店舗づくりはそれで終わりではない。「オープンは単なるスタートラインに過ぎなかった。オープンの喜びはすぐに吹き飛んだ」と運営を担うK.Hは振り返る。お店によって想定通り売れているところ、苦労しているところなど状況はさまざまで、理想のシズル感を表現できているところと、できていないところがある。現在、課題を抱えているお店の改善にオープン前以上に奮闘している。オープンから本格的な運営が始まったのだ。
ハード面でも、事前に用意周到な検討を重ねたにも関わらず、実際に使ってみると、使い勝手の改善が必要な箇所が判明し、H.Oは追加工事などの調整を進めた。「他の物件で改装がある際には、この経験を活かして計画の段階から組み込んでいけるようにしたい」と大規模プロジェクト参加で培ったノウハウの活用を強調する。
プロジェクトに関わったメンバーで最も大きな変化は、リーシングを担当したY.Oが、完成と同時に店舗の運営を兼務することになったことだ。K.Hらとともに、店舗のブラッシュアップに力を注ぐ。グルマリーナは単なる食のフロアではなく、ペリエ全体が展開する食のブランドの基軸となる存在として、さらに発展していくことだろう。


自分1人では当然ながら完遂できなかったプロジェクトでした。多様な意見や考え方を尊重しながら意見をすり合わせる難しさはありましたが、納得のいく素晴らしい空間をつくることができました。改めてチームワークの重要性を実感した貴重な経験となりました。

ハード面の実現に向けてプロジェクトを推進する中で、社内外との密なコミュニケーションが不可欠であることを実感しました。この経験を通して得た学びを糧に、関係者を巻き込む対話力をさらに磨いていくことが今後の課題です。

SC未経験でのビッグプロジェクト参加は、戸惑う場面も数知れず。それでも社内外でさまざまな調整業務を重ねる中、対応力や交渉力が徐々に身に付いていったと実感しています。
QUESTION 03
「千葉のくらしをもっと楽しく」次は何をしたいですか?

今回のプロジェクトでは、ペリエ稲毛の半分に当たるグルマリーナのみでしたが、いずれ全館をリニューアルするような、さらに大きなプロジェクトにも携わってみたいです。

Y.O 
尊敬する上司や先輩のように、多くの経験を重ねて知見を広げながら、少しずつ成長していきたいです。ペリエを軸とした千葉を盛り上げるまちづくりに、いろいろなカタチで関わっていきたいですね。

H.O 
まずはスイーツゾーンの売上を安定させることが目標です。お客さまのニーズを捉えながらショップと連携し、また訪れたいと思っていただけるような売場づくりに取り組んでいきたいです。

K.H
※内容・所属は取材当時のものです。

地域の期待を超える感動へ。
ここから始まる、
さらなる魅力づくり。









